トレハロース
トレハロースは、自然界の動植物や微生物に含まれている糖質成分です。1832年にウィガーズがライ麦から発見し、1859年、バーサローが象鼻虫(ゾウムシ)が作るトレハラマンナ(マナ)から分離して、トレハロースと名づけました。
砂漠地帯に生存するある種の生物の中には、 完全に乾燥した状態から復活するものがあります。
トレハロースは、動植物に含まれ、水分を保ちながら細胞を乾燥から守る役目を担っていると考えらます。
イワヒバという植物は、カラカラに乾燥した状態であっても、水分を与えることによって、生き生きとしたもとの状態に戻ることができます。また、乾燥したままの状態で120年間も生命を維持する生物もいます。
その復活の鍵を握るのがトレハロースです。
また、昆虫などにもトレハロースの成分は含まれています。昆虫にとってトレハロースは、人間でいう血糖の役割りを果たしていて、体内で活動エネルギーに変化します。
トレハロースは、パン酵母やビール酵母などの酵母類に多く含まれていて、
など、乾燥した環境で強い保湿力を発揮して、細胞を保護する働きもあります。
その高い保水力から食品や化粧品に使われています。
トレハロースは、抽出する方法が難しく高価なものでしたが、近年デンプンからの安価な大量生産技術が岡山県の企業「林原」によって確立され、様々な用途に用いられています。
硫酸化トレハロースは、角質層の水分保持機能を高めることでも有名です。
林原生物化学研究所の実験によると、トレハロースを摂取することで、骨粗鬆症の改善につながると発表しています。
骨粗鬆症モデルマウスを使った実験でトレハロースを摂取したマウスと摂取していないマウスを比較した場合に、トレハロースを摂取したマウスの方が
という結果からも立証できます。
トレハロースという糖で破骨細胞の働きを抑え、結果、カルシウムの体外への流出を抑えて、骨粗鬆症の改善が期待できます。