セリシンのさまざまな美肌効果
セリシンは、マユから生まれた安全な天然成分です。シルクは、長年にわたって衣料として優れた性能と安全性を評価されてきた貴重な素材です。
セリシンは、絹になるフィブロイン(硬蛋白質の一種で、昆虫とクモ類の繭糸を構成し、その70%を占めていて、カイコの絹糸の主要成分)を取り囲むタンパク質です。
絹のなめらかな肌触りと快適な着心地には、このセリシンが大きくかかわっていると考えられます。
セリシンは、人間と共通した18種類のアミノ酸で構成されています。人間の皮膚に近い成分で構成されており、セリンというアミノ酸が多く含まれています。
セリシンは、肌のもつ天然保湿成分NMF、その中でも重要なうるおい成分であるアミノ酸セリンを多く含んでいて保湿効果に優れています。
セリシンのアミノ酸組成は、肌の天然保湿因子(NMF)とよく似ているため、肌の保湿効果が期待されます。
セリシンには、セリンが約30%と豊富に含まれています。スレオニン(アミノ酸の一種)と合わせると水酸基を有するアミノ酸含量は40%前後となります。この水酸基を多量に含むため、セリシンは保湿性に優れており皮膚のしわを防ぐことが可能であると考えられています。
セリシンと同じくコラーゲンも肌の保湿へ作用すると言われています。セリシンとコラーゲンの保湿性を比較すると、一時的にはコラーゲンの方が保湿性に優れていましたが、セリシンはコラーゲンよりも長時間にわたって保湿を維持していることが分かりました。
NMFは、Natural Moisturizing Factorの略で、角質細胞内に点在し、水分を角質層の中に閉じ込めている成分です。約半分がアミノ酸で構成されていて、NMFが不足すると角質細胞そのもののうるおいが失われて、角質層の重なりが乱れて肌荒れや乾燥などのトラブルを起こしてしまいます。
セリンはNMF中に最も多く含まれるアミノ酸で、正常な肌とトラブルのある肌のアミノ酸組成の違いは、セリンの含有量の違いであると言われています。
セリシンには、お肌のバリア機能を低下させる活性酸素の発生を抑える効果がある他、シミの原因となるチロシナーゼの働きを抑える効果もあります。
また、セリシンは肌への刺激も少ないと言われています。
セリシンが強力な抗酸化作用があるといわれています。広島大学生産生物学部の加藤範久教授の研究で、活性酸素の働きを抑える能力はビタミンCと同レベルであり、シワやシミなどの皮膚の老化を防ぐ作用があると明らかにされています。
メラニン色素は、紫外線などの刺激でチロシンというアミノ酸を原料にチロシナーゼという酵素が活性化されます。このとき、メラニン色素が異常に生成されたり、メラニン色素の排泄機構がうまく働かなかったりすると、皮膚にメラニンが沈着して、シミやそばかすになってしまいます。
セリシンには、メラニン色素の生合成に関わるチロシナーゼを阻害することによりシミ、ソバカスを防ぐ効果があるとされています。
蚕の繭は、フィブロインとセリシンという2種類の蛋白質からできて、約4対1の割合で構成されています。
フィブロインは、繊維状の蛋白質で絹糸で、セリシンは繭づくりの際にフィブロインを接着させ繭を形作る糊状の蛋白質です。
このためにセリシンは、絹糸や絹織物にする工程で洗い落とされ廃棄されていたので、長年研究の対象からはずされていました。
今では、セリシンは多くの研究者によってセリシンの構造と優れた機能が解明され、多くの分野で注目を集めている成分です。
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